公的年金に期待できないと感じている世代の私たちはにできることは何なのか?
そんな不安から当時、契約したのが「個人年金保険」です。
私は7年ほど前に(10年確定年金)という個人年金に加入しました
保険会社は住友生命
商品名は確か「たのしみワンダフル」です。
結論から言いますと
普通預金、定期預金に預けているよりは安定的に老後の資金に使えるので解約は考えていません。
ただし、これから加入するのであればオススメはしません!
理由は返戻率と言って支払う保険料に対して戻ってくる短期の確定した年金の金額が少ない(ほとんど変わらない)からです。
20年、30年もかけて1、1倍程度にしか増えないのであれば2倍、3倍に増える商品に投資した方が効率的じゃん!
ってのが答えです。
目次
個人年金保険の10年確定年金についての解説
老後資金に備える保険として低金利の現在どんな保険を選んでも正直そんなに増えません。
そのなかでも当時一番いいと思っていたのが、住友生命の「たのしみワンダフル」です。
私が契約したプランは年間15万円ほどを65歳まで支払って(総額495万円)65歳から75歳までの10年間毎年63万円(総額630万円)支払われるという商品です。
65歳から毎年確定した年金として63万円が75歳までの10年間支払われる!というのが10年確定年金です。
当時は今ほど保険や投資に興味もなかったので保険屋さんの
の一言に飛びつきました(笑)
30年ほど継続して積み立てていけば495万円が630万円か・・・!!
約135万円も増えるのであればいいかな?
というのが、当時の感想です。
予定利率は1.65%と証券に書いているが実際の利回りは
予定利率とは何なのか?そのまま金利となるわけではないようです。
保険会社が「保険料を決める」時の一つの要素であり、保険料は予定死亡率、予定利率、予定事業費率という3つの利率から算出されます。
支払った保険料がそのまま運用される訳ではなく会社の経費や手数料、広告費が引かれた金額で運用されるので予定利率が「2%」だったとしてもそのまま「2%」では運用されません。
例えると
年間15万円×33年=495万×1.65%=816万
実際は
年間15万円×33年=495万×○○%=630万円
○○=1.27%でした
予定利率=金利ではないので間違わないようにしましょう
節税のメリットは少しだがある
会社員が年末に行う年末調整では
生命保険料控除や介護・医療保険控除、個人年金保険控除の3つのカテゴリーがあり、それぞれ各4万円(保険料8万円以上)最大12万円控除できます。
一般的な生命保険控除はいくら保険料を支払っても最大4万円なので年間8万円以上支払っても保険料控除のメリットはこれ以上ありません。
控除を最大限活かしたいなら医療やがん、個人年金にも保険を振り分ける必要があります(あまりおススメはしませんが・・・)
個人年金保険の保険料控除を利用した場合の節税額
年収500万のあるご家庭の場合
所得税率10%だとして
年末調整の年間保険料8万円超えの場合
所得税は最大4万円×10%=4000円
住民税は最大2万8千円×一律10%=2800円
合計6800円の節税となります。
意外と…。
単純に33年間継続したとすると
6800×33年=22万4千円節税できる予定です。
※年収により変動しますのであくまで参考として考えてください
解約返戻金は
途中解約すると支払った保険料より元本割れがどの時点で解約しても損失はでます。
7年目の現時点では15万円×7年=105万円に対して解約返戻金は約82万円です。
節税メリットを差し引いてもマイナスです(T_T)
唯一のメリットは円貨での個人年金保険なので為替を気にする必要はないのですが
デメリットにもなり物価上昇には対応できませんし、これからの金利上昇では現在の金利のまま運用されるので非常にもったいないです。
まとめると
私は加入から7年ほど経過しているのでそのままにしていますが、これから個人年金保険を検討されるのであれば
今はやめておいた方がいいでしょう。
変額年金保険は資産の運用を株式などの投資信託で行うので利回りはよく感じるかもしれませんが、それならば確定拠出年金iDeCo(イデコ)で老後資金をためた方が節税面では効率がいいです。
国内だけじゃなく海外に目を向けると3%や4%以上で運用してる商品もあるのですが・・・。
我が家はパートナーと話し合った結果、この円建ての個人年金保険は継続することとなりました。
海外分散投資は継続しつつ国内でもいい商品は残しつつ上手く両立しています。
皆さんは老後の備えは準備していますか?
年金だけに期待していると老後65歳からは毎月資産が減る一方になってしまいます。
そうならない対策は早めに準備しておき、時間をかけて種をまいておきたいですね!