太陽生命から販売されている生命保険にMy介護Bestと呼ばれる介護年金保険があります。
我が家は平成28年(2016年)にこの介護保険を某三菱UFJ銀行(当時は三菱東京UFJ銀行)の職員さんからの猛烈なプッシュを受けて加入していた訳でありますが、設計書を詳しくみる事もなく今年で5年目となりました。
このままではいかん!ということで保険内容を把握すると共に
・解約払戻金はどれぐらいなのか?
・介護年金はどれぐらいあるのか?
・どのような状態で介護年金が受け取れるのか?
振り返ることにしました。
[chat face=”cropped-サラリーマンJINジン-2.jpg” name=”JINジン” align=”left” border=”blue” bg=”none”] 祖母が90代ですが今まさに要介護状態で入院しているのでリアルに介護状態で必要な事が想像できます。[/chat]
これからの時代は介護が必要な状態でも入院できる施設が少なくなっており、備え=資金がなければ支える家族は肉体的にも精神的にも経済的にも負担が強いられてきます。
公的年金だけでは介護施設に入居することは出来ず、またこの介護年金を足してもおそらく費用は足らないので、改めて将来のために備えておく老後資金が必要があると感じさせられました。
My介護Bestの特徴を振り返る
太陽生命のMy介護Bestって何だったかな?ってことで特徴を振り返ります。
正式名称は
無配当終身生活介護年金保険(低解約払戻金型)002
というようです。
設計書には募集代理店名と引受保険会社が記載されています。
内容には
この保険は太陽生命保険会社を引受保険会社とする生命保険であり、預金とは異なります!三菱UFJ銀行は募集代理店とも記載されています。
特徴1介護状態に該当する場合、毎年終身生活介護年金を受け取れます。
・被保険者(保険対象者)が生存している間であれば、終身(一生涯)で受け取れます。
基本年金額が36万円の場合で70歳から90歳までの20年間受け取った場合
36万円×20年間=720万円
・支払い保証期間も設定されているので(15年など)支払い保証期間の間に亡くなられた場合も保証期間分は保険金受取人が受け取れます。
・介護年金は初年度のみ基本年金額の2.5倍受け取れる
基本年金額が36万円の場合、36×2.5=90万円が初年度の介護年金額となる
特徴2介護状態に該当しないまま万が一の事があった場合は死亡保険金を受け取れます。
・保証期間は一生涯です。
※ただし、死亡給付金額の上限は決められているので長く加入し続けたからといって保険金額は右肩上がりに増えていかない
[chat face=”cropped-サラリーマンJINジン-2.jpg” name=”JINジン” align=”left” border=”blue” bg=”none”] 我が家の場合の合計保険料はざっと400万円(5年全期前納)で死亡給付金額の上限は540万円でした[/chat]
特徴3 途中で解約した場合期間に応じた解約払戻金が支払われる
解約する場合は以下のポイントに注意しなければならない。
・解約した場合、契約は消滅する
・終身生活介護年金の支払い後は解約できない!
・解約払戻金額は契約年齢、契約内容、経過年数によって異なる
・全期前納の保険料払込期間中に解約した場合、全期前納保険料を大きく下回る!
つまり、5年の全期前納プランで契約した場合は4年以内に解約すると戻り率は70%前後しか戻ってきません。
400万円の場合は400万円×70%=280万円ほどになってしまいます。
[chat face=”woman1″ name=”女性の口コミ” align=”left” border=”red” bg=”red”]4年以上経過してきたのであれば5年間はそのまま継続しておいた方がいいですね![/chat]
契約した時に聞いたメリットを振り返る
どうしてまだお若いのに介護保険に加入したのですか?と聞かれたことがありました。
実際には私ではなく、私のパートナーが銀行から通帳残高を把握されており寝かしていた普通預金が400万円近くあったようで
(知らなかった)
[chat face=”woman1″ name=”銀行職員” align=”left” border=”red” bg=”red”]預金金利も増えない時代ですので提案したい商品があります。一度来店してお話しさせていただけないでしょうか?[/chat]
今から4年前の話ですが当時はまだ資産運用について確立した投資方法は決めていませんでした。
定期預金の金利が0.4%や0.3%がいい方の金利だったので、定期預金の代わりとして5年間という拘束された期間を乗り越えれば元本が割れなくなるので、それならばこの商品やってみてもいいじゃないかな!と私も同意しました。
してしまいました・・・。
当時募集代理店から聞いたメリットは
介護に備える事ができる点
[chat face=”woman1″ name=”銀行職員” align=”left” border=”red” bg=”red”]ご家族が要介護状態となった場合はその期間や経済的負担は計り知れません!お子様に迷惑をかけない為にも備えておくといかがですか?[/chat]
4年経過時点に思うことは年齢にもよるが、経済的な負担のイメージができていませんでした。
要介護状態となった時に給付される年金額は36万円(初年度90万円)ということは月3万円です。初年度2.5倍と15年の保証はあるものの結局は自分が払い込んだ保険料から給付されるので介護年金が給付されてから9年目にしてようやく報われる内容だと気付きました。
(介護状態が何年続くのか?)
万が一の時に備える事ができる点
生命保険を活用することで死亡保険金の非課税枠を活用する事ができます。
500万円×法定相続人の数=非課税限度額
4人家族の場合(法定相続人が3人) 500万円×3人=1500万円非課税扱いとなる。
※契約者の父が亡くなったとした場合、妻と子供2人であれば法定相続人は3人
[chat face=”woman1″ name=”銀行職員” align=”left” border=”red” bg=”red”]節税効果が期待できるのでおすすめです![/chat]
将来の時に備える事ができる点
この点については聞いてもメリットとは感じませんでした。
将来の自分の老後のために貯めることができると言っていたように思いますが、解約払戻金額の推移表をみても
[chat face=”cropped-サラリーマンJINジン-2.jpg” name=”JINジン” align=”left” border=”blue” bg=”none”] 20年後も30年後もほとんど増えないじゃん![/chat]
と心の中で思いながら話半分しか聞いていませんでした。
契約してから感じたデメリット(5年 全期前納プラン)
メリットがあればデメリットもいくつか感じました。
全期前納型で一括で支払っている(保険証券設計書上は5年に分割支払い)ので最短ではあるが5年以内に資金が必要となり解約した場合、大きく元本割れが発生する。
これは説明時にも言ってましたが途中解約すると大きく目減りします。普通預金や預金と異なる点であります。
またその割りに5年後も10年後も20年後も30年後と解約返戻金額は少しずつ増えてはいるものの戻り率は
5年後で101.8%
10年後で105.4%
15年後で109.2%
20年後で113.1%
30年後で120.6%
と物価上昇に耐えられない率ですね!
※%は我が家の設計書での表示です。加入時期や年齢、金額でも異なってきます。
死亡給付金額も5年後から30年後まで540万円以上増えていかないのもデメリットですね!
[chat face=”cropped-サラリーマンJINジン-2.jpg” name=”JINジン” align=”left” border=”blue” bg=”none”] 400万円を一括で支払って20年も30年も経過すれば戻り率は200%超えていって欲しいものですが・・って考え方も今なら可能なんですが契約時は知りませんでした[/chat]
(私のお金ではありませんが勝手に運用先は考えている)
以上の事から
今年で5年目を迎えるMy介護Bestですが、5年目にしてもう一度ようやく重要なお知らせと商品パンフレットと設計書を振り返る事ができました。
早くして要介護状態となり給付を長く受け取れば保険的には契約しておいて良かったね!となりますが、当の本人(契約者)はものすごく不自由な生活を送らなければなりません。
果たして保険で得することは幸せなのか?
本来必要なものは備え=資金でありその備え方は他にもあるんじゃないですか?ってことが現時点での考え方であります。
加入検討中の方が60代以上で将来的に介護保険で備えたい!って気持ちも分からなくはないですが、要介護状態2以上で給付される給付金年額と支払う保険料を比べてみることが大切です。
当時はいいと思って加入、契約したものも時代の流れとともに軌道修正も必要となってきますし、より良い商品も発売される場合もありますし改悪の場合もあります。
もし我が家と同じように銀行の窓口で紹介・提案されて契約した方がいれば、今後どうする予定なのかお聞かせください!
我が家は・・・。
ありがとうございました。
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