貯蓄機能と万が一の保証を兼ね添えた資産運用はできないか?
利回りの高い海外保険会社の商品で運用ができれば貯蓄もできるし、万が一の場合も家族に支払ってきた金額以上に保証が残せます。
国内で人気の終身保険(Whole Life:ホールライフ型)はどこなのか?
返戻率はどれぐらいなのか?
ネット検索や「最強保険ランキング」という雑誌から調べた結果
オリックス生命の「ライズ」という商品がランキングの1位でした。
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30歳で契約して60歳までに支払う保険料は350万円に対して解約返戻金額は約404万円、万が一の保証(保険金)は500万円でした。(後に解説)
日本人の皆さんが一般的に加入している終身保険がこのパターンです。
月々9,700円x12ヶ月x30年=350万円で500万円の保険金です。
1,000万円の保証だと保険料は2倍と考えればいいです。
30年と言う長い月日をかけて毎月積み立てるこのプランは、貯蓄性はあるのか?
万が一の保険金額も500万円では足りないですよね。
支払った金額以上で戻ってくるから損はしてないような気がするわ。
この商品(ライズ)の場合、30年後に350万円→約404万円と約50万増えてはいますが、物価上昇によるお金の価値が下がってしまえば増えたとは言えません。
(価格はそのままで中身が減っている商品もある)
保険で資産形成はできない!
保険で運用はやめておけ!
と言われる理由がここにあると私は思います。
本来、保険とは契約者が一家の主人(あるじ)の場合に家族に保険金を残してあげる為の物なので資産形成には向いていません。
一昔前であればもう少し返戻率も高かったのですが、2000年以前(20年以上前)の話です。
では海外の事情はどうなのか?
いろいろ調べてみて
運用してみる候補に上がったのが「カナダ式」保険会社の商品での運用です!
カナダのトロントに本部があるので「カナダ式」としました。
残念ながら国内に支店はありません。
国内在住者の窓口は香港『IFA』経由となります。
↑今回紹介したホールライフ型(終身)商品とはまた違う保険会社の商品です。
国内(ライズ)では30年後に115%の返戻率でしたが、
※返戻率=解約した場合の戻ってくる率
(総額1,000万円だと1,150万円)
このカナダプラン(LB)では20年後に210%の返戻率です。
30年後は300%の返戻率です。
(総額1,000万円だと、20年後2,100万円、30年後3,000万円)
※実際は米ドル建てです
カナダ式だと保険と運用が同時に行えますよね。20年後に解約してもいいですし、持ち続けても終身で家族に保証が残せます。
知っている人はごく一部ですね。
割合で言うと1割(10%)もいないのではないでしょうか?
海外駐在経験があると知っている方もいますので、3%ぐらいでしょうか。
ここでは
3%の興味を持っている方に向けてカナダの保険会社の商品についてメリットとデメリット、どうやって手続きしてきたのかを説明します。
※紹介や運用を勧めるものではありません。
国内終身保険のランキング1位の返戻率と保険金額
国内保険事情はインターネットからオンラインでシミュレーションができる保険会社や雑誌でも保険商品について解説してくれている本があります。
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保険のプロが本音で選んでくれています。
その中で「終身保険」編のランキング1位がオリックスの「ライズ」という商品です。
出典:オリックス生命 ホームページより
ご活用例|終身保険ライズ|オリックス生命保険株式会社オリックス生命保険株式会社の保険商品ページ。終身保険RISE(死亡保険)のご活用例についてご案内しています。
ランキング1位なだけあって払い戻し率は30年後115.8%と悪くない数字です。
払い込む保険料総額が350万円に対して30年後に解約すれば404万円が戻ってくる。
月々支払う保険料は9,700円です。
家族に残す保険金額は500万円です。
保険金額1,000万円だと支払う金額はどうなるの?
30歳男性、保険金額を1,000万円60歳で支払い完了した場合の保険料は19,360円です。
出典:オリックス生命 簡単シミュレーションより
オリックス生命保険株式会社
30年後の解約返戻金額
では、このシミュレーションのまま60歳を迎えました。
30年間支払ってきた保険の解約返戻金額はどれぐらいかな・・。
支払う保険料総額は30歳から60歳までの30年間で6,969,600円となりました。
(約700万円ですね)
60歳の時点で解約手続きをした場合、5,658,000円(81.1%)と元本割れです。
まだ解約しない方がいいなぁ。できないなぁ
65歳の時点で解約手続きをした場合、8,388,000(120.3%)が戻ってきます。
8,388,000–6,969,600=1,418,400円
に一時所得の税率が適用され残った金額が手元に入ります。
満期保険金等を一時金で受領した場合
満期保険金等を一時金で受領した場合には、一時所得になります。
一時所得の金額は、その満期保険金等以外に他の一時所得がないとすれば、受け取った保険金の総額から既に払い込んだ保険料または掛金の額を差し引き、さらに一時所得の特別控除額50万円を差し引いた金額です。課税の対象になるのは、この金額をさらに2分の1にした金額です。
出典:国税庁サイトより
No.1755 生命保険契約に係る満期保険金等を受け取ったとき|国税庁
まとめると
30年間で支払った総額は約700万円、保険金額は解約までずっと1,000万円。
35年後の65歳で解約した場合、約839万円(120%)が解約金額となりました。
次は私も手続きした事のあるカナダ式の海外保険を説明します。
海外保険のデメリット
まずはデメリットから説明しましょう。
(海外保険全てのプランに共通すると思います)
※万が一亡くなった場合、保険金として受け取れるプランについての説明です。
保険金という性質のない積立投資はこの限りではありません。
①手続き方法を家族と共有しておくこと
①被保険者が亡くなった場合の手続きを事前に受取人、もしくは家族に伝えておきましょう。
→せっかく形成してきた保険金も家族が手続き方法を知らなければ引き継げません。
・IFAの連絡先はパートナーや家族に伝えておきましょう。
・IFAが分からなくても紹介者が家族ぐるみの付き合いであればその方に頼るのもあり。
②英字の診断書をどこで書いてもらえるのか?事前に確認
②契約者(被保険者)が急逝した場合、英字の診断書をIFAに提出しなければなりません。
→どうすれば英字の死亡診断書が入手できるのか?
事前に調べておいてください
③現地香港のIFA選び(探し)が難しい
先ほどから度々出現している「IFA」
国内の証券会社にも同じIFAというシステムがありますが、手続きは現地香港のIFAを経由して手続きします。
このIFA探しが難しいです。
私も初めての海外投資はどこを選べばいいのか分かりませんでした。
国内では
→保険業法の兼ね合いで国内IFAがこの手の海外保険商品を販売することはできません。
「保険業法 海外」などのキーワードで調べてみてください。
このあたりは海外の保険会社やIFAも意識しているのでいろいろな方法で対応しているようです。
信・・・?
我が家も基本的には運用目的なので亡くなる前に解約します。でも万が一のこともないとは言えないのでその時の引き継ぎはすでにしています。
海外保険のメリット
メリットはやはり利回りの高さです。
高いと言っても株や投資信託のいい時ほどの利回りはありません。
個人的には米国債券の長期利回りに近いと考えています。
初めて購入した海外保険はこちらです。
出典:sunlife.com.hkより
https://www.sunlife.com.hk/content/dam/sunlife/regional/hong-kong/documents/LIFEBrilliance_E.pdf
翻訳後の資料(2016年)を元に判断しました。
出典元:2016年の情報提供資料より一部抜粋 参考
※情報が古い(2016年時点でのデータ)ので参考程度に!!
30歳男性、毎月200ドルを20年間、保険金額1,000万の場合
実際には海外商品は外貨での購入となります。シミュレーションでは分かりやすく1米ドル=100円で計算しています。
20年間で支払う総額は
200USD(米ドル)x12ヶ月x20年間=約48,000USD(480万円とする)
35年後の65歳の時点で解約をした場合の解約金は、約156,000USD(1,560万円とする)となりました。
約3倍(300%)ですね。国内保険だと1.2倍(120%)だったから・・。
35年後に亡くなられた場合に家族に残せる保険金額
仮に65歳の時点で病気などで亡くなられた場合は死亡保険金額が100,000USD(1,000万円)ではなく300,000USD(3,000万円)となります。
※実際には為替レートにより円で受け取れる金額は変わる
65歳までの間に急逝された場合は最低100,000USDが確定し、年数によって金額が増えていきます。
満期は100歳までですので、65歳や70歳の時点で解約するか一部引き出していくか選択の余地が増えます。
亡くなった場合の税金を考えると解約してもそれなりの税負担があるので年単位で引き出していく(年金形式)のがいいのかな!と考えています。
カナダの保険会社で資産形成をした方法
興味はありますが、どうやって手続きしてきたのですか?
私は事前にネットで調べて問い合わせをしました。(メッセージを送った)
そこでIFAとコンタクトを取り現地香港IFAの事務所へ行きました。
(事前の手続き方法や必要書類、支払い方法などは準備の上)
私は実際に自分の目でIFAの「人柄」を見たかったので行きましたが、方法はいろいろあります。
怪しい面構えをしていたら「この話はなかったことに・・・」と退散するつもりでした(笑)
後に海外駐在者の方と知り合えたので、そこからも新たな気付きもたくさん得られ今に至ります。
「人脈」ってのがあれば、信頼度も信用度も上がると思います。
まとめると
今回カナダ式の保険会社を活用した保険機能付きの海外投資で資産形成する方法について説明させて頂きました。
海外投資はデメリットになることも当然あります。
私達夫婦もリスクを承知の上でリターンを見込んで投資(運用)しました。
今回説明したサンライフ社の『LB』の損益分岐点は12年から14年と比較的長いです。
我が家は2017年に香港に行ったのでまだまだ解約はできません。
投資金額もそんなに多くないので現時点での死亡保険金額も円換算1,000万円ほどと、子育て中の子供がいるので、国内保険にも加入はしています。
今回久しぶりに保険証券と『年間報告書(Anniversary Statement)2023』を振り返りました。
20年後に約2倍、30年後に約3倍は変わりません。
この『LB』(Life Brilliance)ライフ ブリリアンスは10年以降Cash Value of Terminal Bonus(特別配当)が付与されるので解約返戻率、死亡保険金額が増していきます。
(損益分岐点が12年〜14年と長いのはその為ですね)
保証と貯蓄を両方兼ね添える運用はなかなかありませんが、3%の興味ある方の参考になれば幸いです。
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